座長:定松 慎矢(九州大学病院)
重田 佳樹(九州医療センター)
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SS2-1 私たちCEとCIEDs業務
前川 正樹
おもと会大浜第一病院 診療技術部 臨床工学科
【はじめに】
植込み型心臓ペースメーカが我が国に導入され, 50年以上が経過した. その後, 植込み型除細動器(ICD)から心臓再同期療法(CRT)と治療対象は広がり, 皮下植込み式やリードレス式など心臓植込み型不整脈デバイス(CIEDs)の進化は目覚ましい.
【概要】
遡る事36年前, 臨床工学技士(CE)は生命維持装置の操作保守管理を業とする国家資格として正式に法整備された. 当初その主たる循環分野の装置として人工心肺を対象とした. しかし, その後にも多種多様な医療機器が臨床応用され現在の高度医療は医療機器無しには成り立たない状況となった. その中でCIEDsは稼働しながらにして社会復帰を果たす事が可能で, 本体交換を行う事で治療が数10年を継続する生命維持装置として患者数も増加してきた. 伴い, 臨床工学合同委員会によって策定された「臨床工学技士基本業務指針2010」においては個別業務としてペースメーカ・ICD・CRTを項目に収載し, CIEDsはCEの業務対象である事が明確にされた. CIEDs関連業務は観察確認にとどまらず, プログラミングなどの場合によっては患者の生命に影響を与える生命維持装置の操作を伴う. ただ, その業務は専門的であり企業担当者のサポートも必要とされる場合がある. 概算で九州沖縄エリアにおける企業担当者への依頼件数は年間数千件を超えていると考えられる. もちろん, 医療機器安全使用の為の企業サポートは必須であり企業の責任である. しかし, 患者の生命に影響を与える医行為は医師のみに許され, そして診療の補助(相対的医行為)としての生命維持装置の操作は保健師助産師看護師法と臨床工学技士法によって規定され, サポートを超えた無資格者による操作が行われていないか危惧があるのも事実である.
【まとめ】
CIEDsは患者の社会復帰を実現する高度な生命維持装置であり, 遠隔モニタリングなど先進的な技術を伴う. 我々, 命を支えるエンジニアCEは他の医療者とCIEDsを繋ぐ役割を期待されている.
SS2-2 心臓植込みデバイス業務の新時代到来~明日からのチャレンジしてみては?~
高宮 遼平
社会医療法人財団池友会 福岡和白病院 臨床工学科 副主任
平成20年4月より医療機器等における「医療機器の立会いに関する基準」が策定され, 多くの医療機関, 特に臨床工学技士の適切な対応が求められている.
当院では, 2015年より不整脈部門を設立. 2015年以前より心臓植込みデバイスの植込み, 交換の際には, カテーテル室担当の臨床工学技士が携わっていたが, より専門性を高めるために不整脈部門の立ち上げに至った.
設立に伴い, 植込み・交換に加え, 外来・病棟チェック, 手術やMRI撮像などのEMI立会, 遠隔モニタリングと心臓植込みデバイスに関わる全ての業務を臨床工学科が一括して窓口となり, メーカー・代理店と共に業務を開始. 当院における独立までの歩みは下記の通り.
2016年 外来・病棟チェック, EMI立会
2017年 ペースメーカー植込み・交換
2018年 ICD植込み・交換
2019年 CRT-P CRT-D植込み・交換
2019年 COVID-19流行と共に全ての業務を独立
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- 現在に至るまでの成長軌道に乗せるためには, 臨床工学科技士として下記に示す課題があり, 一つずつ解決した.
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- 臨床工学技士の心臓植込みデバイスに対する専門的な知識不足 ・臨床工学技士の絶対数の不足
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- 医療機関及び医療関係者における「いわゆる立会い」行為の中に, 医療関連法規や公正競争規約に抵触するものが含まれているとの認識不足
当院では, 知識不足に対して勉強会の開催や自己研鑽を行った. また医師とのコミュニケーションを図り信頼関係を築く事を最優先に取り組んだ結果, 比較的スムーズな流れで独立する事が可能となった.
これからは臨床工学技士が, 心臓植込みデバイス業務を担う時代です.
メーカー・代理店からの業務シフトにチャレンジしてみませんか?
共催:日本メドトロニック株式会社



