敗血症/敗血症性ショックに対する血液浄化戦略

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座長:片山 浩二(小倉記念病院) 

SS10-1

敗血症/敗血症性ショックに対する血液浄化戦略

三木 隆弘
日本大学病院 臨床工学室 技術長補佐

急性血液浄化療法は集中治療における重症患者の管理に今や欠かせない人工臓器である.

中でも敗血症や敗血症性ショック, さらにはこれらに起因する敗血症性急性腎障害(AKI)に対する血液浄化療法は, 単に腎代替としてではなく, 炎症性メディエーターの除去による病因関連物質の直接的または間接的な制御により, 全身性遠隔臓器障害への進展を制御することも目的として施行施設も少なくない.

これら病因関連物質を標的とした血液浄化は, 拡散・ろ過・吸着の物理化学的な原理を駆使し施行される. しかしながら拡散・ろ過といった浄化量が保険診療にて制限のある中, 血液浄化による炎症性メディエーターの除去には吸着が支持され, サイトカインを代表とする炎症性メディエーターの吸着特性を持つヘモフィルター(CAH:cytokine adsorbing hemofilter)による持続緩徐式血液浄化(CBP)の有効性が報告されており, 様々な臨床効果が散見される. 一方で, AKI診療ガイドラインをはじめ, 敗血症診療ガイドラインではヘモフィルターの選択に関して推奨されておらず, エビデンスという観点では確立されていない. しかし, 臨床ではヘモフィルターの選択は治療戦略の一環であり, ヘモフィルターの物理化学的な理論を習熟した上で, 治療効果を最大限に得るための治療条件の設定をおこなわなければならない. そのためには対象となる病態とそれに関わる病因物質を知ることと, ヘモフィルターの特性や条件設定による効果を考慮する必要性がある.

そこで本セッションでは, 敗血症/敗血症性ショックにおける遠隔臓器障害の病態進展のメカニズムとこれらに対する血液浄化戦略について述べる.

共催:バクスター株式会社

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