座長:今井 徹朗(久留米大学病院)
SS12-1 |
当院の顆粒球除去療法(GMA)の現況から考える可能性と今後の展望について |
大塚 勝二1), 松田 一輝1), 吉田 尚史1), 宮川 貴幸1), 小原 大輔1), 平田 直之1)
安達 政隆2), 向山 政志2)
1)熊本大学病院 ME機器技術部門
2)腎・血液浄化療法センター
我が国で炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease : IBD)治療として行われる顆粒球単球吸着除去療法(granulocyte and monocyte adsorptive apheresis : GMA)である. GMAは, 体外循環によって脱血・返血のための末梢静脈を確保して血液を, 酢酸セルロース製ビーズが充填されたアダカラム(JIMRO社製)を通過させることにより活性化した顆粒球や単球を吸着除去し過剰な免疫反応を抑制することで炎症を鎮静化させる治療法で血液浄化療法の一つである. 本邦では, 潰瘍性大腸炎(UC: ulcerative colitis)が2000年, クローン病(CD: Crohn’s disease)が2009年, そして, 2012年から膿疱性乾癬が保険適応となった. 当院でもUCやCD, 膿疱性乾癬に対し, GMAを施行している. しかし, GMA施行時には, 脱血側と返血側の確保のために両上肢の静脈確保が必要であるが, 患者のほとんどが脱水や絶食により血管確保が困難な症例が多く苦慮しているのが現状である. また, 一般的には, Qb30ml/minにて1時間(処理量:1800ml)であるが施設によっては, Single-needle法にて行なったり, 体重に応じて処理量を設定したりと様々な取り組みがなされ効果を出している. そして, GMA工程中の吸着率の推移や吸着能力, 振動に対する吸着能等など不明な点が多く明らかになっていない. このように, 臨床工学分野から考えると未知の事が多く, 様々な可能性を秘めている治療だと考えている. 今回は, 臨床工学技士(CE)からの観点から考えたGMA治療の工夫や研究を紹介するとともに自施設の現況を文献等を交えて報告します.
共催:株式会社 JIMRO



