座長:高取 清史(本村内科医院)
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臨床工学技士という資格ほど、その将来にワクワクする職種はない |
中村 秀敏
医療法人真鶴会 小倉第一病院 院長・理事長
医療工学の発展の歴史を紐解いてみても, 20世紀後半に, 人工透析や人工心肺, 心電図, ペースメーカーなどの治療機器や計測機器が発展し, 21世紀初頭には, 情報技術やナノテクノロジーなどが医用工学にも応用され, 画像診断や遠隔医療, 再生医療や細胞工学などの革新的な技術が登場した. 現在においては, 人工知能やロボット技術, ウェアラブルデバイスやセンサー技術が医用工学にも導入され, 診断や治療の制度や効率を向上させるとともに, 患者のQOLや自立性を高める技術が開発されている.
今後も医療工学の発展によってさらに新しい技術やシステムが開発され, それにより医療における諸問題の解決につながる期待も高まっている. 一昔前であれば工学は小難しく一部の人のものという印象があったが, 近年は親しみやすく人に寄り添うものに劇的に変わってきていることも追い風となっている. 臨床工学技士は, この常に時代の最先端を走る医療工学分野のエキスパートとして, これからの医療を牽引できる存在だと期待している.
臨床工学技士の活躍する分野のひとつに透析医療がある. 演者は福岡県北九州市で, 透析医療を中心とした開業して50年の病院を経営している. 透析医療は20世紀後半の黎明期に比べるとはるかに進歩したといえるが, 一方で未解決の問題も山積みである. その中で, 自施設では臨床工学技士と他の医療職種と多職種連携を図りながら透析治療のみを行うのでなく患者のさまざまな問題の解決を図ることを目指している.
今回のセミナーでは自施設での取り組みを紹介しながら, 臨床工学技士という職種のワクワクとしか感じさせない可能性と, 一方で考えられる課題とについて聴講者と一緒に考えていきたい.
共催:日機装株式会社



