透析患者に対するレオカーナの治療戦略~治療効果を最大限引き出す為に臨床工学技士が考えること~

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座長:吉田 豊(済生会熊本病院)

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〇津留 尚之, 吉田 豊1)、奥野 敏行1)、荒木 康幸1)副島 一晃2)
1)済生会熊本病院 臨床工学部門 臨床工学技士
2)
済生会熊本病院 臨床工学部門 臨床工学技士 医師

血行再建術不適応な閉塞性動脈硬化症における潰瘍の改善を目的に, 2021年新たに承認されたレオカーナは施行方法, 安全性, 臨床的変化などについて各施設から様々な報告があるものの透析患者を対象にした臨床効果や施行方法については一定の見解が得られていないのが現状である.

そもそも, レオカーナは血液中のLDLやフィブリノーゲンを吸着除去し血液の粘稠度を低下させ血液を流れやすい状態にすることで末梢循環の改善を期待するデバイスである.

中にはブラジキニン(BK)による血管拡張説を唱える報告もあるが, 理論上BKは産生から約20分後にはキニナーゼにより失活するため, レオカーナの効果にBKは影響していないのではないかと我々は考えている. 実際レオカーナ開始30分以降は血圧低下が認められなくなることがこれらを裏付けているものと思われる.

一方で血液透析(HD)においては除水に伴う血液の濃縮が発生する. さらには循環血漿量が減少し血圧低下を来す, そしてその代償として交感神経刺激による末梢血管の収縮等レオカーナの効果に相反する減少が起きているのが現状である.

そこで今回我々はレオカーナとHDを別日に施行・レオカーナ施行直後にHD・HD施行直後にレオカーナ・レオカーナとHDを直列接続し同時施行と異なった施行条件下における臨床症状の違いについて検討し得られた現時点で最良と思われる施行方法と今後検討していかなければならい問題点等について皆さんと議論したいと思います.

甲斐 正信
嶋田病院 透析室マネージャー

【目的】
近年, 重症下肢虚血(CLTI)を合併した維持透析患者に対し直接血液灌流療法のレオカーナが施行されている. この治療は下肢の血流を改善し, 難治性潰瘍の治癒を目的としている. ただし現時点でレオカーナの最適な施行パターンに関する報告はまだ少ない. 今回我々は, 2症例に対し下記のパターン②, ③を1週間交互に施行し, 体外循環中の下肢血流量と体外循環終了後6時間までの下肢血流量を測定し血流改善効果を比較検討したので報告する.

【レオカーナ施行パターン例】
①非透析日 2時間 2回/週
②透析日(透析前) レオカーナ(2時間)→ 透析(4時間) 2回/週
③透析日(透析後) 透析(4時間)→ レオカーナ(2時間) 2回/週
④透析日  直列(透析+レオカーナ)4時間 2回/週

共催:株式会社カネカメディックス

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