座長:井福 武志(ITS インターナショナル)
SS17-1 |
既存の工学技術の医療機器開発への応用 |
川久保 芳文
学校法人大阪滋慶学園 滋慶医療科学大学 准教授
医療機器にはさまざまな技術が集約されており, それぞれに応用される技術も日々進化している. その例として, 画像解析や非接触技術などがある. しかし, 工学の多くは医療と関連なく発展してきており医療の世界への馴染みは薄い. 理由として, 工学研究の目的と医療の目的が一致しないことや, 医療行為を体験したことがある工学者が少ないことなどから, 工学者からみた医療が分かりづらいものになっていると推察する.
一方, 医療職種としては一番多く工学を学修している臨床工学技士は, 専門的な工学知識を十分に習得できているとは言えないかもしれないが, 医療行為は体験している. そこで, ニーズとして聞いた「末梢循環を可視化する装置」を少ない知識から光の波長による反射と吸収を応用して開発することができないかと考えた. 装置の開発にあたっては, 画像解析を専門とする工学者と連携しながら, 工学者とは違った考えを伝えながら行っている.
本セミナーでは, 次に示す研究開発中の装置に応用した例を中心に紹介する.
光学技術による画像処理
・光の波長による反射と吸収: 末梢循環可視化装置, シャント評価装置, 漏血検出装置, 透析廃液モニタリング装置
・光の波長による反射と吸収および色の再現:皮膚回復速度評価装置
・その他
これらの研究開発中の装置は, 非侵襲的な検査やモニタリングだけでなく, これまで定性的な評価しか行えなかったものを定量的に評価することができる装置になる. そのことで, 患者への負担を減らし, 医療の質を向上させると同時に治療の効率化にも寄与すると考える.
共催:株式会社レイマック



