腹膜透析という新たな CE の活躍場所

企画セミナー

CS1-1 腹膜透析という新たな CE の活躍場所

吉川 史華1)2)、安部 貴之2)、濱田 あすか2)、宮尾 亜矢子2)、平松 哲明2)金 学粋2)
高橋 真理子2)、井上 博満2)
1)川崎医科大学附属病院 MEセンター
2)日本臨床工学技士会 腹膜透析業務検討ワーキンググループ 

 

現在、我が国では在宅医療が推進され、また第5次医療法改正に伴い医療機器に対する安全管理も重要視されている。在宅医療の1つである腹膜透析(PD)にかかわる医療機器も対象であり、安全管理体制を整備しなければならない。 

現在、CEの多くは血液透析(HD)業務に従事している。一方、HDと同様に腎不全治療の両輪で在宅医療であるPDに関わるCEは、2022年に調査された日本臨床工学技士会の実態調査(調査)によると14.8%(CEがPDに関わる施設/PD実施施設)と少ない。PD+HD併用療法を実施している施設もあることから、CEによるPDへの関わりが求められている。そんな中、令和4年度の診療報酬改定にて、自動腹膜灌流(APD)装置の一部で実施可能な遠隔モニタリングに加算が新設された。2022年の調査において遠隔モニタリング実施施設のうち、CEが行っている割合は26.9%であり、前年度より増加していた。 

これはAPD装置が高度管理医療機器であり、専門家であるCEが管理すべき機器との考えの表れととらえることができる。このような状況から、我々CEにとっては、PD関連医療機器の安全管理体制の構築が喫緊の課題と考える。   

現在、日本臨床工学技士会では腹膜透析業務検討ワーキンググループを結成し、CEのPD業務確立、および普及のため活動している。まずは、CEへのPD教育の場を充実させるため、2020年より当会に腹膜透析基礎研修会を設置、日本腹膜透析医学会に「腹膜透析認定指導臨床工学技士」設立のため活動した。これらの活動が実り、2023年3月より認定制度が開始となった。本認定制度は、学会指定の研修施設にて経験が積めるため、CEがPD関連医療機器の安全管理体制を構築する際に役立つと考えらえる。 

本セッションでは、CEがPDに関わる有用性と将来的にCEの関りがより求められるPD関連業務について展望も含め議論する。 

 

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